大倉 万熙
Selected Work

Case Study / 03 — Cafe / Self-produced

カフェゆとり

実在しない架空のカフェを題材に、ブランドの世界観をゼロから設計した自主制作です。デザインだけでお店の雰囲気を作れるかを試すために作りました。

実際のサイトを見る
Role
企画・コンセプト設計
デザイン・コーディング
(すべて一人)
Target
忙しい毎日を送る
20〜40代
Type
ブランドサイト
(情報サイト / EC無し)
Year
2026
Overview

制作の背景

課題
依頼内容も実在の素材もない、完全なゼロからの制作でした。参照できる正解がないなかで、どうやって一貫したお店らしさを立ち上げるかが、最初のハードルでした。
目的
実務では試しづらい、余白と世界観に振り切ったデザインの練習として。情報量ではなく、デザインの雰囲気だけでブランドを伝えられるかを確かめる制作にしました。
Target

誰のためのサイトか

千葉・柏の街で、忙しい毎日の合間に、ひと息つきたい人。「早く・安く」より「ゆっくり・丁寧」に価値を感じる、20〜40代。

ターゲットをこう定めたことが、そのままデザインの判断基準になりました。急かさない相手に向けるサイトなので、情報を詰め込まず、間(ま)を大きくとる。読み手が急がなくていいと感じられる速さで、画面を設計しています。

Concept

コンセプト

ゆとり=間(ま)と、余白。
「急がない、という贅沢を。」

タグラインを縦書きで置いて、日本的な間(ま)で世界観を出しました。スクロールの途中に全幅の写真をはさむと、読む手がふっと一拍おく。このひと呼吸こそ、このサイトで一番大事にした部分です。余白は空きスペースではなく、コンセプトそのものだと考えています。

Decisions

デザインの工夫

Palette配色は、3色にしぼる。

クリーム、エスプレッソ、キャラメルの3色にしぼって、ドリンクの温かみが伝わる配色にしました。サイトの色とお店の雰囲気がつながって、画面を見た瞬間に居心地が想像できるように。

Type主役は、明朝体。

見出しに明朝(Shippori Mincho B1)を使い、所作の丁寧さと落ち着きを出しました。機能的なゴシックより、余韻のある佇まいを優先しています。

Rhythmあえて、間をつくる。

全幅の写真をコンセプトとメニューの間にはさんで、スクロールに一拍の余白をつくりました。情報の密度ではなく、読むテンポで世界観を出しています。

Process

制作の工程

01
約3日

企画・コンセプト設計

「ゆとりとは何か」を言葉にするところから始めました。ターゲットを定め、間と余白というコンセプトと、縦書きタグラインの核を固めています。

02
約1週間

デザイン

配色とタイポグラフィ、余白のリズムを設計しました。明朝を主役に、トップからコンセプト、メニュー、アクセスまでの流れを組み立てています。

03
約1週間

コーディング

縦書き、全幅の写真、レスポンシブを、フレームワークに頼らず手書きで実装しました。間が崩れないよう、余白の値を細かく詰めています。

04
約2日

仕上げ

実際の画面で世界観の一貫性を確認しながら、文言や余白、写真の見え方を微調整しました。急かさないテンポになっているかを、最後の判断基準にしています。

情報を減らすほど、
伝わるものがあった。

説明やメニューを最小限にして、余白に語らせる。普段の実務なら物足りないと感じるくらいまで削る判断が、このサイトで一番の挑戦でした。引き算でブランドの雰囲気をつくる感覚を、自主制作でつかめたのが収穫です。

Back to Works